下地調整の重要なポイント コーキング処理・ひび割れ、クラック補修(外壁)・釘頭と下地強度の確認(トタン)

投稿日:2019年8月6日  更新日:2023年8月29日

外壁塗装を行う上で下地調整はとても重要な工程。

下地調整がちゃんとできているかで塗装の品質が決まると言っても過言ではありません。

 

本日は「コーキング処理」「ひび割れ・クラック補修」「釘頭と下地強度の確認(トタン)」の3つの大事な下地調整についてお伝えさせていただきます。

 

【下地調整① コーキング処理】

まずはじめにお伝えしますのが「コーキング処理(シーリング」です。

少し紛らわしいですが、コーキングはシーリングとも呼びまして、今はどちらも同じ意味で扱っております(こちらでは「コーキング」で統一させていただきますね)。

 

コーキングは建物の隙間埋めに使用しています。

防水性、気密性を保つのに大事な工事ですので、これから外壁塗装を行う方はコーキング工事もしっかり押さえておきましょう!

 

【コーキングが担っている役割とは?】 

コーキングが持つ役割は以下の3つです。

 

①外壁材の緩衝材

②防水性を保つこと

③気密性を保つこと

 

コーキングは硬化するとゴムのように弾力性を持ちます。

この伸び縮みする弾力性を利用し、サイディングなどの目地材として用います。

 

建物は隙間なく建てられているように見えますが、部材の継ぎ目など隙間ができます。

隙間ができると、当然ですが水が入りやすくなりますし、空気の流入も多くなります。

これでは建物の性能は低下するため、コーキングで隙間を塞ぎ防水性と気密性を保っています。

 

この中でも防水性はちゃんと保っておかないと最悪は雨漏りを起こしてしまいます。

外壁材の下には防水紙が張られていますので、すぐに雨漏りすることはありません。

 

ですが、水が入る状態が長期間続けば防水紙の劣化が早まり、やがて防水できなくなって内部に水が浸透し、柱や土台などの構造体を濡らしてしまいます。

 

建物が老朽化して寿命をグッと縮めてしまう恐れがありますので、定期的にコーキングのメンテナンスをすることが大事なのです。

 

【外壁塗装におけるコーキング処理の方法は?】

コーキングの施工方法は2つあります。

 

①打ち替え工法

②増し打ち工法

 

【①打ち替え工法】

コーキング工事は基本的に「打ち替え工法」で行います。

既存コーキングを完全に撤去してから新しいコーキングを充填します。

コーキング厚を確保できるため、性能を落とさずに施工できます。

 

【②増し打ち工法】

「増し打ち工法」は既存コーキングを残し、その上から新しいコーキングを打つ方法です。

古くなったコーキングを残すといっても、支障のない範囲でできるかぎり古いコーキングを剥がしていきます。

「増し打ち工法」は窓や玄関などの開口部、入隅などコーキング撤去時に防水紙を傷つける恐れがある箇所に用います。

 

二つ工法があるとどちらが優れているか比較したくなりますが、施工状況に合わせて適切な工法を採用することが大切です。

 

とくに窓は雨漏りの原因となりやすいため、無理に打ち替え工法で施工すると水が入ってしまう恐れがあります。

作業を伴うリスクをしっかりと把握して、適切な工法を選択することが大事です。

 

コーキング工事についてはこちらの「コーキング工事はお済みですか?ぜひ外壁塗装とご一緒に!」もご参考にしてください!

 

【下地調整② ひび割れやクラック補修(外壁)】

つづいて外壁のひび割れ補修を解説していきます。

建築用語でひび割れのことをクラックと呼んでいます。

 

モルタル外壁のように硬い外壁材は、経年劣化するとクラックを起こすことがあります。

もし、外壁にクラックが生じている場合は、塗装前に補修することが大事です。

 

クラックの中でも構造クラックは、外壁内部にまで被害が及んでいるため、耐震性にも影響してきます。

緊急性の高い状態ですので、そのまま放置するのは禁物です。

 

【ひび割れやクラックが発生しやすい場所は?】

外壁にもクラックが発生しやすい場所というのがあります。

 

①サイディングを固定する釘まわり

②窓などの開口部

 

現在のサイディングの施工方法は、金具を使う引っ掛け式になっているため、釘打ち固定よりもクラックを起こすリスクは低いです。

釘打ちで固定されたサイディングは、釘まわりでクラックが発生しやすいため注意が必要です。

 

また、窓などの開口部もクラックが発生しやすいです。

窓は外壁を切り抜いて設置しており、建物の揺れによって生じる衝撃に弱い欠点があります。

クラックが発生すると雨漏りの原因にもなるため状態にはご注意ください。

 

【ひび割れやクラックの補修方法は?】

クラックは損傷の程度で2つのクラックに分類されています。

 

①構造クラック:クラック幅0.3mm以上、深さ4mm以上

②ヘアークラック:クラック幅0.3mm未満、深さ4mm未満

 

クラックは軽微な状態なら防水補修剤を塗って補修できます。

これはヘアークラックが該当します。

 

ですが、いくら損傷が浅いとはいえ、長期間放置すればクラックが大きくなっていきますので、損傷が軽いうちに直しておきましょう。

 

注意しなければならないのが「構造クラック」です。

ヘアークラックは塗膜内のひび割れで止まっていますが、構造クラックの場合は外壁内部にまで損傷が及んでいるため、外壁強度が低下して耐震性に影響してきます。

 

日本は地震大国ですから、耐震性を保っておかないと安全性に欠ける建物になってしまいます。

もし、構造クラックが確認できる場合は、早めに対処することをお勧めします。

 

ヘアークラックは補修剤を塗り込むだけで補修できますが、構造クラックは表面だけ補修しても意味がありません。

クラックが生じているところから補修する必要がありますので、外壁をカットしてからコーキングやモルタル、エポキシ系樹脂などで補修します。

 

サイディングが破損している場合は、破片が残っていれば補修できる時があります。

しかし、破片がない場合や損傷が大きい場合は、現在のサイディングの柄に類似するもので補修することになります。

 

クラック補修についてはこちらの「外壁のひび割れ(クラック)は放置で大丈夫?発生する原因とメンテナンス方法」で詳しく解説しております。

 

【下地調整③ 釘頭と下地強度の確認(トタン)】

下地調整の重要なポイント コーキング処理・ひび割れ、クラック補修(外壁)・釘頭と下地強度の確認(トタン)

最後にお伝えするのがトタン外壁の下地調整です。

トタンは安価で施工も容易なため、昔から外壁材や屋根材としてよく用いられていました。

 

トタンは下地に釘を打って固定しています。

経年劣化するとその釘が浮いてくるため、塗装前に再打ち込みして下地調整する必要があります。

 

現在では亜鉛とシリコンを含んだガルバリウム鋼板が主流ですが、塗装工事ではまだまだトタンを使用した建物を工事させていただくことが多くあります。

 

【釘頭と下地強度の確認方法は?】 

当社はお客様からお問い合わせをいただいた後に現地調査を行なっております。

そこで不具合を起こしているところをチェックしておりますので、工事を行うときはすでにどこに手を加えればいいか、あらかた把握しております。

 

トタン外壁を固定する釘を一本一本チェックするのは大変ですが、不具合を起こしているところは大抵だと外壁から釘が飛び出してしまっています。

 

トタンは熱によって膨張・収縮を繰り返すため、経年劣化で釘穴が広がってきてしまいます。

釘穴が広がればそこから水も入りやすくなり、下地が濡れて腐食を起こすこともあります。

 

下地調整では、釘穴がを再打ち込みしてコーキング処理します。

もし、下地が腐食していたり、強度が落ちて釘が効かなくなっていたりした場合は、トタンを剥がして下地を新しく交換する必要があります。

 

外壁の状態を確認していると釘が完全に抜けてしまっていることもあります。

トタンの下地を胴縁と呼んでいまして、木材ですから経年劣化で痩せて釘が効きにくくなってきます。

 

前述したように下地の傷みが激しい場合は釘が効きませんので、下地交換をする際にトタンも一緒に張り替える必要があります。

 

トタンは金属ですから塗装前にケレンを行なって塗膜の密着性を高める必要もあります。

また、錆の発生を防ぐために、下塗りに錆止め塗料を塗ることが大切です。

 

いかがでしたか?

 

ここでご紹介した、

 

①コーキング処理

②ひび割れ・クラック補修

③釘頭と下地強度の確認(トタン)

 

の3つの下地調整は、塗装の品質を決める大事な工程です。

この工程が疎かになっていると、どんなに優れた塗料を使用しても長持ちしません。

これから塗装工事をされる方は、下地調整の内容についても意識しておきましょう!

 

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